ぼくたちは難しい子育てなの?

発達障害兄弟の育児記録。名称等は全て架空のものです。

幼児教室での次男

普通の子供を育てたかった。

バカでも不細工でもいい。

フツーがいい。

 

普通って

何なんだろう。

 

 

家の中にいると

自分の子はかわいい。

特に次男は

いつも笑っていて

かわいくてしょうがなかった。

私の癒しだった。

 

でも、同じ年齢の子と一緒になると

飛びぬけておかしい。

 

今日は幼児教室。

 

幼児教室とは、

満2歳以上の幼児とその保護者を対象とした親子教室で

週に一度、児童館で、親子体操、ふれあい遊び、手遊び、

絵本や紙芝居などの読み聞かせや季節的な行事を行っている。

幼稚園に入る予定の子が多い。

 

支援センターや児童館など

こどもたちが遊ぶ場にほぼ行ったことがないB太にとっては

まったく初めての集団だった。

 

二人を連れて遊びに行くことはほとんどなかった

お友達もいなかったし、長男が必ずトラブルになるから

ほぼずっと家にいた。

出かけたとしても、次男は抱っこ紐から降ろしたことがなかった。

次男にも外で遊ぶ機会を与えたかったけど

できなかった。それはしょうがなかった。

 

4月から通っているから

最初はおとなしかった子も

だんだん慣れてきてお友達同士で遊んだり、

お母さん同士の会話も増え始める頃だった。

 

次男B太は相変わらずマイペースだった。

 

始まるよの合図を無視。

かばんを何度も開けようとしたり

ほかの子の水筒に口をつけて飲もうとする。

 

円になって手遊びなんてもちろんしないし

お絵描きは好きだけど言われたとおりにかけない。

ハサミで切ろうとするとものすごく嫌がる

何度かトライするが集中力がもたない。

もっても5秒くらい。

だから、私がやろうとする。

長男の時はそのやり方で大丈夫だったけど

今回は違う。

私がやると怒る。そしてほかの子のを壊す。

 

なんとか自分のを作ってもそれを壊す。

周りを巻き込んで、なんらかのトラブルになる。

 

バスにのってゆられてるGOGO

だけは好きだけど

他は一切やらない。

 

他の子に、二語文、三語文で話しかけられると

時が止まる。

あ、この年齢はこんなに話せるんだ。

トラブルが起きても「ごめんなさい」が言えるんだ。

 

そんな言葉、

いつになったら

出てくるのかな。

 

B太には発語がない。

 

可愛いと思っていた

赤ちゃん言葉に

ついイライラしてしまう。

 

おむつがはずれているお友達も多い。

B太もトイレトレーニングはしているが進まない。

ペーパーで遊んでいるのを見て

イライラが爆発してしまった。

 

なんでうちの子だけ

こんななの?

 

ほかのお母さんが「幼稚園どうする?」って話で

盛り上がっている。

うちは幼稚園は無理って言われたんなんて

言えるわけない。

 

ぱんだっこ教室で集団にまったく馴染めないB太の様子を見た保健士さんが

B太くんに幼稚園は無理だと思います』と、私にはっきりそう言った。

そういえばそんなショックなことを言われたんだった。

長男のことで頭がいっぱいで、次男のことを悩んでいる暇がなかった。

 

長男が保育園でよかった。

「お兄ちゃんと一緒の保育園に行くんで」って言える。

 

なんかみじめというか、

悲しさと悔しさと

「私の子どもが、そんなはずない」って思いたかった。

 

B太は普通の子だって

信じたかった。

 

でも絵本の読み聞かせも

ちっとも聞かないB太を見ていると

「やっぱり、そうなのかな」という思いがかけめぐる。

同じころには言葉を話せていたお兄ちゃんと比べると

もしかして知的にもマズいかもしれない。

心配になってきた。

児童館の先生に相談してみようかな。

 

誰か話せる人がいないと

心がつぶれそうになる。

 

帰り、自転車に乗るとき

B太が嫌がって唾を吐いた。

そんな子ども、見たことなかった。

漫画の世界でのシーンだと思っていた。

 

うちの子がそんなことをするんだ。

ショックだった。