ぼくたちは難しい子育てなの?

発達障害兄弟の育児記録。名称等は全て架空のものです。

ごはん事件

12回モニタリングがあった。

2の発表会の練習があったからか

安定して落ち着いて過ごせたようで、

不適切な場面や、大きな事件の報告はなかった。

 

A太は、新しい事や、忙しいのが好きだ。

いつもと同じは退屈、暇が嫌い。私と同じだ。

 

 

2月のモニタリングの日。

 

この日の午前中は別のクラスの劇の練習を見ていた

11:00 担任のI子先生が休憩中

並び順はA太が1番前の子よりも前ということで0番

1番は見るからに悪ガキなNくん

見た目で判断するのは良くないと思うけど

Nくんはサイド刈り上げで後ろ髪は腰くらいまでのロン毛

お母さんもタトゥーが入っていて少し近寄りがたい。

男らしい言葉遣いのNくんのことを、A太はリスペクトしていた。

 

お昼ご飯の前に、トイレに行くのに順番に並ぶ。

A太とNくんの二人が並ぶと、じっと待ってなんていられない

トイレで騒いだり、教室に戻って椅子たおす、ける

もう一人の担任の新人M先生に怒られる

さらに調子に乗る

 

A太は頭の上にお茶碗のせてごはんをひっくり返した

拾おうとしてティッシュをのせたその上からA太が足で踏んだ

 

不適切が続いた

 

A太が一度、強く怒ると

怒りが収まらなくなる

 

「おまえたちもやれ」と

A太がクラスのみんなに暴言を吐いた

 

新人のM先生や訪問支援のS木先生に指摘されても

A太は動じなかった

 

I子先生が不在だったから起きてしまった出来事だった。

 

悪い状況を作ってしまったのがいけなかった。とS木先生。

 

「そのような状況になると

A太くんだけでなく、ほかの子もふわつくことがある。

しかし、普通の子は「あ、おこられるな」と察知し、

行動をセーブできる。

 

A太くんの場合はセーブできない。

相手によってはエスカレートする。

ヒートアップする。

 

その時の接し方としては、

 穏やかに接する、でも許さない

 差し障りない言葉で納得させる

 言い返してきたらふーんと相槌する

 

とにかく安定して過ごさせること

不適切な環境(M先生との環境)をつくらない

 

ほかの子も小さい悪いことはしているが

A太はヒートアップしてからが難しい

 

言いなりはだめ

いちいち触れない

無視する

要求は通さない」

 

気持ちをセーブさせるために

外へ出て散歩して落ち着かせた

落ちたご飯をひろうことはできた

 

A太の不適切な行動。

 

そのせいでほかの子や先生方に迷惑をかけてしまったけど

伝えたかった困り具合がやっと伝わった気がして、嬉しくて。

「先生、わかってくくださってありがとうございます」

電話越しで泣いた。

 

私はひとりじゃないんだって思えた瞬間だった。

 

わかってくれる人がいる、

どうしたらいいか一緒に考えてくれる人がいる

 

ひとりで考えてるのは

思っていた以上に辛いことだったことに気が付いた。

 

課題はまだまだ多いけど、

久々に得た安心感だった。