ぼくたちは難しい子育てなの?

発達障害兄弟の育児記録。名称等は全て架空のものです。

保育園落ちた

11月からのパートが決まっていたのに

保育園に落ちた。

途中入園のハードルの高さを知らなかった。

週5のパートでダメだったら

私には打つ手がない。

 

パート先のパン屋さんには

他の保育園を探しますので待ってくださいと伝えているが

行けそうな気がしない。

 

待ってもらっている罪悪感から

ほかの保育園を探すことにした。

市役所に電話したら、

新しくできる小規模保育園にまだ空きがあるとのことで

見学に行った。自転車で15分くらい。

雨だと、どうなるんだろう。

新しくて、こじんまりとして

次男のBにはあっている感じがした。

お昼寝布団をもって通えるのだろうか。

それが一番心配だった。

とりあえず契約して、

パン屋さんに行けますと連絡した。

 

他にも懸念事項があった。

児発「シュルシュル」が金曜日に決まった。

金曜日はパートを休むことになる。

まだ、児発「緑の子」がどうなるかわからない。

パートの日と重なったら困る。

月末に緑の子に見学に行くことになっていたが

曜日を早く知りたかったので電話した。

「まぁまぁお母さん、まず一回見学してみて

 それから来るかどうか考えてください」

と言われてそれ以上は聞けなかった。

 

児発はどこもいっぱい。

必死なお母さんに対して、どんな対応をしようが

「お願いします」としがみついてくることがわかっているんだろうな

と悟った。

 

Aの児発が決まったら、パートには行けない。

土日の出勤を減らすように、夫から言われているし

パートよりは、家族を優先したい。

でも生活はどうなるの?

もうめちゃくちゃだ。

 

加配の面接

市役所の保育課から来た人がものすごい「やしろ優」似だった。

やしろ優さんに似てませんか?」と言いたくて言いたくてたまらないのを我慢しつつ面接が始まった。

園長先生も同席。

 

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障害児保育は、先生1対子供4で行っていて

加配の審査は、市の審査会によって1月に医師などによって行われ、

書類は園長先生ができることを細かく書いて作成します。

 

A太くんは、普通級に行く子ですので

加配は必要ないと思います。

 

保育園で、加配の先生がいる状況に慣れてしまったら

小学校に入って、担任の先生が一人しかいない状況になったとき

Aくんが困ると思います。

 

文字や絵、時計などで見通しを伝えて

うまくいったことは保育園に伝えて

効き目のあることは共通させてください。

 

お友達との距離感も

手を伸ばした距離では近づかないなど

わかりやすく伝えてください。

 

壁を乗り越える必要がありますが

Aくん本人が言えるか、

出来ない場合は、「ママが言おうか」と手助けをしてあげてください。

 

ーーーーー

 

やしろ優がそんなことを言った。

 

 

園長先生も

「全力で協力しますので一緒に頑張りましょう」と言ったので

 

私は

「専門の方のご意見に従います」と話し

面接は終わった。

 

A太に加配はつかない。

 

もっと強く言うべきだったのか。

正直、わからなかった。

 

私自身、

加配保育がどうなのかよくわからなかった。

効果があるのか、

本人はどう思うのか

ほかの子、他の親からはどう見られるのか

加配の先生とA太との相性が悪かったら

きっと付いても意味がないと思っていた

どっちでもいいと言われれば、どっちでもよかった。

 

できれば普通がいいと

心の底では思っていたのかもしれない。

小児科の先生、児発の先生から言われたから

やったほうがいい気がしてたけど

その時の私には

わからなかった。

加配がつかなかったことで

あんなことになるとは

予想も出来なかったから。

カウンセラー仲間と

Kさんは、ハローワークにお勤めで

産業カウンセラーの実技講習で出会って

再就職の相談をしたりと

ときどき連絡をとっている仲だ。

 

3人のお嬢さんがいる。

一番下のお嬢さんが、

うちの長男Aと同い年で、

ベビーカーを譲ってもらったり

子育てアドバイスをしてもらったりと

頼れる先輩ママでもある。

 

いまの状況になって

ぱっと思い浮かんだのがKさんだった。

「たすけて」そんな思いだった。

隣県の方なので、

気兼ねすることなく

息子たちのことも夫のことも

こんな状況でパートを始めようとしていることも

全て話した。

 

「それはとてもストレスだと思います」

丁寧な口調で彼女は答えた。

 

お嬢さんのひとりが

学校に行きたがらなかったこととか

どんな習い事がよかったとか

できると自信がつくようになって

学校に行けるようになったとか

色々アドバイスをくれた。

 

「鬱は甘えだと思う」

厳しいことも優しいことも

まじめな彼女なりの意見をくれた。

 

「さとうさんはがんばり過ぎてしまうから

 もう少しいけそうだな、と思ったら

 やめておいてください」

他人って、どうしてこんなに優しいんだろ。

 

「濃厚すぎる毎日を楽しむようなつもりで頑張ります

 平凡な毎日じゃつまらないですからね。」

彼女を心配させまいとして

そんな強気なことを言って別れた。

 

次に会うときは

楽しい話がしたい。

 

 

 

 

 

黒板事件

保育園でお誕生会。

緊張していた。

好きなテレビ番組は「ピタゴラスイッチ」と答えていた。

 

お友達の首の後ろを2回つまむ

年長組の黒板にクレパスで×を大きく3つ書いた。

 ⇒担任の先生と年長組の先生に叱られる

 

今日は先生に叱られて嫌な日だった。

 

なんでしかられたの?

 

わからない

 

お迎えに行くとき

私はいつも幻想を抱く

今日はきっと楽しく帰れるはず

そう信じて園に向かう

 

私には理想のお迎えがある

お迎えに行くと

ママの顔を見つけてわぁっと喜ぶ息子

先生とさようならとあいさつをして

お友達と

明日遊ぶ約束なんかしてバイバイして

「きょうはね、こんなことがあってね」と

ママに話したいことがたくさんあって

ママの手を引っ張るように

いそいそと園をあとにする。

「きょうのおやつはなぁに」

「きょうはね〇〇ちゃんの大好きなバナナマフィンを作ったよ」

「わーい」って会話をしながら

そんな帰り道を夢見ている。

 

きっと今日はそうなるはず

といつも期待を胸に抱いてお迎えに行く。

 

 

息子に会えるのを楽しみにして

家を出たはずなのに、

お迎えに行くと

お友達が「えーたくん、おむかえだよ」と大きな声で呼ぶ。

たいてい息子は知らん顔。

先生は難しい顔をして

「お母さん、今日はA太くんが…」と

毎度、よろしくない報告がある。

先生と私が話をしている間、

息子達はずっと遊びまわっている。

降園時は園庭では遊んではいけない。

先生に注意されながら、キャッキャと走り回っている。

「かえるよ」と何度言っても聞かない。

私よりあとに迎えにきたお母さんたちが

どんどん先に帰っていく。

私は途方に暮れる。

見かねた先生たちが手伝ってくれて

やっと息子たちを自転車の前と後ろに乗せ

なんとか園から去ることができる。

 

こんなはずじゃない。

 

絶望的な気持ちになる。

期待する私がバカなのかな。

 

ぎりぎりに重たい3人乗り自転車を

ガタガタと暴れて揺らすので、

「お願い、やめて!」と叫びながら、

家に帰る。

 

自転車での帰り道は

息子たちに顔を見られない絶好の泣き場所だった。

マルセ内科へ相談

Aが二次障害ではないか聞いたら

スルーされた。

 

うつや心身症とか

名称を付けることはあまり勧めないと言われた。

 

 

〇朝がつらいならゆっくり行く

 

〇プチご褒美を与える

   あめ「今日行ったらあげるよ」

   はみがきタブレット「行くなら食べながら行こうか」

 

〇療育に行ってみる

  ⇒保育園以外にお友達をつくっておく

 

〇様子見て薬を検討する 

  ⇒予約し直してタイミング等どうするか相談しましょう

 

とのことだった。

 

スルーするってことは

きっと二次障害なんだろうなと思う。

聞かない方がいいのかもしれないけど

モヤモヤする。

 

お守りの紙

つばをはく、ける、なぐる、タオルをふりまわす

 

お迎えに行くと、SOくんと激しく戦っていて

A太が殴り掛かるところだった。SOくんは怒っていた。

昨日、寝るのが遅かったのもあり、やばいかなと思ったら

やばかった。

 

今日は8回目の結婚記念日だった。

 

A太は、朝、腹痛を訴えた。

帰宅後も、腹痛あったらしい。(空腹だったのかも)

 

SOくんRくん、Kくんから

おやつの時間に「トイレにいけ」と言われたらしい。

 

A太がたぶん何かやったのだろう。

A太はSOくんが何かしてきたという。

対応方法がわからなかったのだろう。

A太もやり返して戦いになったんだと思う。

 

明日は休む、あさっても行きたくないと言う。

 

A太にお守りの紙を渡した。

①「やめて」と言われたらやめる

②なにかされたら先生に言う

③ほかの友達と遊ぶ

 

「困ったときはこの紙をみたらだいじょうぶ」と

名札に小さく折って入れておいた。

 

 

ほんとはもっとやるべきことがあるのはわかっていた。

お守り?子供だまし?

そんなのわかっていた。

でもこうするしかなかった。

 

じゃあ、どうすべきか。

愛情がないわけではない、

愛がなければここまでできないはず。

私がA太を受け入れる心と体のスペースがないのだ。

 

A太はママに甘えたい

一人で甘えたい

素直に話したい

ゆっくり休みたい

A太には愛されている自覚と安心と休養が必要だ

彼は枯渇して疲弊している

私にはわかっていた

それにはママ(=私)が必要なことも。

でもできなかった

 

原因は2つ。

 

ひとつめは次男B太の問題。

B太は究極の甘え上手だ。

生まれながらにして愛されキャラで、

通りすがり人からさえも愛される。

白くて丸い笑顔を絶やさない。癒しキャラだ。

B太を見る目は誰でも自然に笑顔になってしまう。

そんなB太を弟に持つA太がかわいそうになるくらい

二人は性格が違う。

A太は人見知りはしないが太と比べると甘え下手だ。

B太がいると、A太はママに甘えることができない。

B太は膝に座るのが上手過ぎる。そしてB太は順番がわからない。

膝の取り合いで、殴り合いの喧嘩になってしまう。

それはみんなのストレスになっている。

でもパパに助けを頼むことはできないし、

A太が家にいる時間は必ずB太がいる。

太はママに甘えられない。

 

ふたつめは私の問題。

A太と私はとても似ている。

好奇心旺盛で、いろんなことに興味がありすぎて

昼寝をする間も惜しいタイプ。

何事も加減が出来なくて、ついやり過ぎてしまう。

お互いがそんなタイプなので

活動するときは気が合うけど

一緒にいると刺激しあってしまうので

お互いに休めない。

私が一歩引くべきだけど

私が一歩引く余裕がない。

太はママの隣で安心して休むことができない。

 

そんなわけで

Aに必要な愛と安心と休養を

与えられないから

まずは形だけ取り繕っている

そんな感じです。

 

幸いA太は

視覚優位のモノで満たされるタイプなので

形あるものの存在も重要。

お守りを持っているだけで

少しは安心感を得られますように。

 

結婚記念日だったこととか

もうどうでいい。

 

 

保育所等訪問支援スタート

たしか保育園でお誕生日のお祝いしてもらえるはずなのに

休んでしまった長男A太。

明日、お祝いしてもらえますように。

 

ねずみ学園にて保育所等訪問支援の契約。

書類の名前をすべて次男B太の名前にしてしまう凡ミス

子どもの名前間違えるってひどい。

 

訪問支援の先生からは、視察の見学の時

長男A太は自由遊びをしていて、大人と会話もできたし

おままごとを友達と遊んでいたし

ほかの子とかわりなく問題なかったとのこと。

保育園の先生からは「見ていないところで悪さをする」

と聞いているので、これから少しずつ見ていくって。

 

んー、何なのかな。問題が伝わっていない感じ。

最近のA太の様子、これまでのことを伝えてみたら

うーん、という感じで。

加配の面接でも

きっと伝わらないんだろうなぁ。

 

A太は会話ができるし、

身の回りのことができるから必要ないのかな。

社会性だけが問題?なので、ほめるところはいっぱいあるらしい。

かもしれないけど、いつも一緒にいるとつらいのは事実…

何とかしたいという気持ち、どうにかしたい。

やはりA太も早く児発にお願いしたいなあ。

相談しようかな。

 

あたらしいところで

あたらしい人

あたらしいおもちゃがあれば

A太は落ち着いている。

でもいつも同じだとつまらなくて

ちょっかいを出す。

ものを壊す

反発、挑発、してくる

大人の目をいつも気にしている

 

今は自己肯定感の低いお年頃らしい。

ほんとに?

 

明日は、保育園に今日のことを話して

明後日は、マルセ内科に相談

金曜は、B太の児発

土曜日は、あの方に相談しよう

 

B太は落ち着いているので

幼児教室でいっぱい遊んでもらうぞ!